こんにちは!アスマリのいおりです。
本記事では、結婚相談所の婚活カウンセラーである筆者が、「婚活で普通の人がいないと感じる理由」について詳しく解説します。
婚活をしている方から、
「別に高望みしているつもりはないんです」
「普通の人でいいんですけど、なかなかいなくて……」
「年収も見た目も普通でいいのに、なぜ出会えないんでしょうか?」
というご相談をいただくことがあります。
これ、婚活では本当によくある話です。
では、結婚相談所や婚活市場には本当に「普通の人」がいないのでしょうか?
結論からいうと、普通の人がいないわけではありません。
むしろ結婚相談所にも、ごく普通に仕事をして、ごく普通に生活している男性・女性はたくさんいます。
それなのに、「普通の人が全然いない」と感じてしまう。
ここには婚活特有の理由があります。
そして、この「普通」という言葉を一度整理してみると、婚活がうまくいかない原因が見えてくることもあります。

婚活でいう「普通の人」ってどんな人?

まず考えてほしいのが、あなたにとって「普通の人」とは、どんな人でしょうか?
例えば女性が男性に求める条件なら、
- 年齢が近い
- 年収400〜500万円以上
- 正社員
- 清潔感がある
- 身長も極端に低くない
- 太っていない
- 会話が普通にできる
- 性格が穏やか
- 金銭感覚がまとも
- 家事や育児にも協力的
- ギャンブルをしない
- 借金がない
- タバコを吸わない
- 親との同居を求めない
- 生理的に無理ではない
などが出てくることがあります。
一つひとつを見ると、「別に普通じゃない?」と思うかもしれません。
確かに、一つひとつの条件だけを見れば、それほど高望みに感じないものも多いです。
問題はここからです。
「普通×普通×普通」を重ねると普通ではなくなる

婚活で「普通の人がいない」と感じる最大の原因の一つがこれです。
例えば、
「年収500万円以上なんて普通」
「身長170cm以上も普通」
「清潔感があるのも普通」
「大卒も普通」
「コミュニケーションが取れるのも普通」
「同年代がいいのも普通」
「穏やかな性格も普通」
と考えたとします。
それぞれ単体なら、そこまで珍しい条件ではないかもしれません。
でも、全部を同時に満たしている人となると話は変わります。
分かりやすく、仮にそれぞれの条件を満たす人が50%ずついたとしましょう。
条件が一つなら50%です。
ところが条件を掛け合わせれば、対象者はどんどん少なくなります。
もちろん現実には条件同士に相関があるため、単純な掛け算で正確な人数を計算できるわけではありません。
ただ、「一つひとつは普通でも、全部を満たす人は普通ではない」という考え方は非常に重要です。
競合記事でも「普通」の中に複数条件が含まれていることが、婚活で普通の人が見つかりにくくなる理由として繰り返し指摘されています。
「普通」は人によって全然違う
さらに難しいのが、普通には客観的な基準がないということです。
例えば、「普通の年収」と言っても、300万円を普通だと思う人もいれば、500万円を普通だと思う人もいます。
「普通の見た目」も同じです。
ある人にとっては、「全然普通じゃん」という男性を見て、別の女性は、「恋愛対象としてはちょっと……」と思うかもしれません。
コミュニケーション能力もそうです。
「普通に会話できればいい」と言いながら、実際に求めているのが、
- 話題を振ってくれる
- 質問してくれる
- 自分の話を広げてくれる
- リアクションがいい
- デート中に沈黙にならない
- 自然にリードしてくれる
だったりします。
それはもう、「最低限会話ができる人」よりかなり上です。
普通という言葉は便利なのですが、自分でも気づかないうちに、かなり多くの希望条件を含ませていることがあります。
自分の周りの「普通」が世の中の普通とは限らない
これもあります。
人はどうしても、自分の周りにいる人を基準にします。
例えば、
大卒の友人ばかり。
会社員の友人ばかり。
年収500〜600万円以上の同僚が多い。
周囲の男性がみんな170cm以上。
友達の旦那さんが高収入。
こういった環境にいると、自分の身近にいる人=世の中の普通という感覚になりやすくなります。
これは本人が悪いわけではありません。
人間なので、自分が普段見ている世界を基準にするのは自然なことです。
ただ、婚活では一度、「これは世間一般の普通なのか、それとも自分の環境では普通なのか?」を分けて考えてみた方がいいです。
親や友人など、自分の身近な人を基準にすることで「普通」の水準が上がる可能性については、他の婚活記事でも指摘されています。
「普通の人がいない」のではなく「普通の人を好きになれない」こともある
ここは婚活の現場でかなり重要だと思っています。
条件を聞くと、「本当に普通でいいです」と言う。
実際に条件をある程度満たしている方とお見合いする。
ところが、
「悪い人ではないんですけど……」
「いい人なんですけど、なんか違いました」
「ドキドキしませんでした」
「また会いたいとは思わなくて……」
となる。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
誰でもいいから結婚すればいいわけではありませんから。
ただ、ここで一度考えてほしいんです。
本当に求めているのは「普通の人」でしょうか?
もしかすると、「普通以上の条件を持っていて、なおかつ自分が自然に惹かれる人」を求めているのかもしれません。
これなら難易度が上がるのは当然です。
「条件は普通でいい」と「誰でも好きになれる」は全く別の話です。
「普通+自分が好きになれる人」は実はかなり貴重
ここが婚活では見落とされがちです。
例えば、
年齢OK。
年収OK。
仕事OK。
見た目OK。
性格も悪くない。
金銭感覚も問題ない。
結婚観も大きくズレていない。
さらに、「一緒にいて楽しい」「また会いたい」「異性としても好きになれそう」まで加わる。
これはかなり条件が揃っています。
でも本人からすると、「普通に好きになれる人がいいだけ」なんですよね。
気持ちはよく分かります。
ただ婚活では、「自分が好きになれる」という条件も、実はかなり大きな一条件だと考えてみてください。
スペック表には書かれていませんが、婚活において非常に大きなフィルターです。
「普通の人」ほど人気が集中することもある
そして、もう一つあります。
自分が、「この人、普通にいいな」と思う人は、他の人から見てもいい人である可能性が高いです。
例えば、
- 清潔感がある
- 年収も安定している
- 同年代
- 性格が穏やか
- コミュニケーションも取れる
- 見た目も悪くない
- デートもある程度リードできる
- 結婚願望もしっかりある
こんな男性がいたとします。
めちゃくちゃハイスペックに見えないかもしれません。
でも婚活では、かなりバランスの良い男性です。
当然、他の女性からも申し込みが入ります。
男性から女性を見る場合も同じです。
「普通に可愛くて」
「性格がよくて」
「年齢も若めで」
「共働きしてくれて」
「家事もできて」
「自分のことを好きになってくれる女性」
と言えば、一見普通に聞こえるかもしれません。
でも全部揃っている女性なら、当然人気があります。
つまり、「普通の人がいない」というより、「自分がいいと思う普通の人には人気が集中している」というケースもあります。
婚活は「選ぶ」だけではなく「選ばれる」必要がある
ここは非常に大切です。
婚活をしていると、どうしても、
「この人はあり?」
「この人はなし?」
「条件を満たしている?」
と相手を評価する側になりやすいです。
でも婚活は、お互いに選び合うものです。
自分が、「この人なら結婚したい!」と思ったとしても、相手にも、「この人と結婚したい!」と思ってもらわなければ成立しません。
「普通の人がいない」と感じているときは、「自分が求める人から、自分はどのように見えているだろう?」という視点も持ってみてください。
これは「あなたもスペックを上げなさい」という単純な話ではありません。
笑顔。
会話。
相手への興味。
清潔感。
プロフィール写真。
デートでの振る舞い。
相手への気遣い。
好意の伝え方。
こういったところでも、選ばれやすさは変わります。
婚活は、条件表同士をマッチングさせるだけではないからです。
「普通の人がいない」と感じたら条件を全部下げるべき?
ここで、「じゃあ妥協しろってこと?」と思う方もいるでしょう。
違います。
条件を全部下げる必要はありません。
大切なのは、自分にとって本当に重要な条件と、実はそこまで重要ではない条件を分けることです。
例えば、「年収500万円以上」を希望しているとします。
なぜ500万円なのでしょうか?
将来子どもが欲しいから?
自分が育休を取る期間の生活が心配だから?
今の生活水準を落としたくないから?
なんとなく500万円くらいが普通だと思っているから?
理由によって全然違います。
もし本当に重要なのが、「夫婦で堅実に生活できること」なら、年収500万円という数字そのものより、
- 共働きへの理解
- 金銭感覚
- 貯蓄能力
- 借金の有無
- 浪費癖
- 将来の収入見込み
などを見た方が、結婚生活との関連性は高いかもしれません。
条件ではなく「なぜその条件が必要なのか」を考える
これ、婚活ではかなりおすすめです。
例えば、
「身長170cm以上」
なぜ?
「なんとなく男性は自分より高い方がいい」
なら、168cmでも実際に会って素敵なら問題ないかもしれません。
「大卒」
なぜ?
「価値観や知的レベルが近い人がいい」
なら、学歴そのものより会話や考え方を見た方がいいかもしれません。
「土日休み」
なぜ?
「一緒に過ごす時間がほしい」
なら、シフト勤務でも月に何度か休みを合わせられる人なら成立するかもしれません。
条件をなくす必要はありません。
ただ、条件そのものではなく、その条件によって何を実現したいのかまで考えてみてください。
そうすると、対象となる人が一気に広がることがあります。
絶対条件と希望条件を分けよう

おすすめなのは、条件を3つに分けることです。
① 絶対に譲れない条件
結婚生活そのものに大きく関わるもの。
例えば、
「子どもが欲しい・欲しくない」
「喫煙はどうしても無理」
「宗教についてここだけは譲れない」
などです。
② できれば満たしてほしい条件
年収。
身長。
学歴。
住んでいる場所。
趣味。
休日。
見た目。
など。
もちろん人によりますが、ここは実際に会った相手によって多少動かしてもいい条件です。
③ 実際に会わないと分からないこと
話しやすさ。
一緒にいて落ち着く。
価値観。
優しさ。
自分への向き合い方。
金銭感覚。
相性。
これはプロフィールだけではほとんど分かりません。
婚活で「普通の人がいない」と感じている人ほど、②の条件で絞り込みすぎて、③を見る前に候補から外していることがあります。
これは非常にもったいないです。
「普通の人」を探すより「自分に合う人」を探す

最終的にはここだと思います。
婚活で探すべきなのは、世間一般の普通の人ではありません。
自分と結婚生活を作っていける人です。
年収600万円だけど浪費家の人。
年収450万円だけど毎年100万円以上貯金している人。
どちらが自分に合うかは人によります。
すごく話が上手で誰とでも盛り上がれる人。
口下手だけど、自分の話を丁寧に聞いてくれる人。
どちらが結婚相手として合うかも人によります。
プロフィール上では、
「普通だな」
「ちょっと条件から外れるな」
と思っていた人が、
実際に何度か会ってみると、「この人といるとすごく楽だな」となることもあります。
逆もあります。
スペックは完璧なのに、
一緒にいると疲れる。
価値観が合わない。
話し合いができない。
それでは結婚生活は難しいでしょう。
「普通かどうか」ではなく、「自分と合うかどうか」。
婚活では、この視点を持ってほしいと思います。
「普通の人がいない」と感じる人ほど、減点方式になっていないか確認しよう
もう一つ注意したいのが、減点方式です。
最初は、「普通の人でいい」と思っていた。
ところが会ってみると、
「服装がちょっと……」
「会話が少しぎこちない」
「身長があと3cmあれば」
「お店選びが微妙」
「LINEが少し淡白」
「趣味が合わない」
と、一つずつ減点していく。
そして最後には、誰も残らない。
もちろん、違和感を全部無視しろという話ではありません。
ただ、結婚相手を選ぶときに、「欠点がない人」を探し始めるとかなり難しくなります。
自分にも欠点はありますし、相手にもあります。
重要なのは、その欠点が結婚生活にとって本当に問題なのか?です。
例えば、「初回デートのお店選びが下手」は改善できます。
でも、
「お金について嘘をつく」
「怒ると話し合いができない」
「人を見下す」
などは、結婚生活に大きく影響する可能性があります。
同じ減点でも、重さは全然違います。
「普通の人がいない」と思ったときに見直してほしい5つのこと

一度、次の5つを確認してみてください。
- 自分の「普通」に何個の条件が入っているか
- その条件を全部同時に求めていないか
- なぜその条件が必要なのか説明できるか
- プロフィールだけで切りすぎていないか
- 自分が求める相手から選ばれる視点を持っているか
ここを整理するだけでも、婚活はかなり変わります。
特に、「絶対条件ではないけど、なんとなく普通だと思っていた条件」を見つけることが重要です。
そこを一つ外すだけで、今まで見えていなかった人が候補に入ってくることがあります。
「普通の人でいい」は悪いことではない
ここは誤解してほしくありません。
「普通の人がいい」と思うこと自体が悪いわけではありません。
高望みだと決めつける必要もありません。
ただ、自分が考えている「普通」の中身を、一度言語化してみる必要があります。
普通という言葉の中に、
年齢。
年収。
学歴。
身長。
容姿。
性格。
コミュニケーション能力。
金銭感覚。
家族観。
休日。
住居。
家事能力。
そして、「自分が好きになれる」まで入っていたら、かなり多くの条件を求めています。
だったら、「普通の人すらいない」のではなく、「自分の希望条件をすべて満たす人が少ない」というだけかもしれません。
ここが分かれば、対策できます。
よくある質問
Q. 「普通の人がいい」というのは高望みですか?
必ずしも高望みではありません。
重要なのは、あなたが考えている「普通」の中身です。
「年齢も近くて、年収も平均以上、見た目も悪くなく、身長も高め、性格もよく、会話も上手で……」と条件が積み重なれば、結果として対象者がかなり少なくなることがあります。
「普通」という言葉ではなく、具体的な条件を書き出してみることをおすすめします。
Q. 婚活では条件を妥協した方がいいですか?
何でも妥協すればいいわけではありません。
むしろ、絶対に譲れない条件を明確にして、それ以外を少し柔軟にするという考え方がおすすめです。
結婚生活に直結する価値観まで妥協する必要はありません。
一方で、身長や学歴、趣味など、本当にその数字や条件でなければならないのかは一度考えてみてもいいでしょう。
Q. 結婚相談所には普通の人はいないのでしょうか?
そんなことはありません。
結婚相談所にも、普通に仕事をして、普通に生活している男性・女性がたくさん活動しています。
ただし、結婚相談所ではプロフィールから多くの条件を確認できるため、普段の出会い以上に条件で人を絞り込みやすいという特徴があります。
検索条件を細かく設定できるからこそ、条件だけで判断しすぎないことも大切です。
まとめ|「普通の人がいない」ではなく、自分に合う人を探そう
婚活をしていると、「普通の人でいいのに、普通の人がいない」と思うことがあります。
でも実際には、普通の人がいないのではなく、自分が考える「普通」にたくさんの条件が含まれていることがあります。
一つひとつは普通でも、全部を掛け合わせれば対象者は少なくなります。
さらに、「自分が好きになれる」+「相手からも選ばれる」まで必要なのが婚活です。
だからこそ、「高望みするな」「条件を全部下げろ」という単純な話ではありません。
大切なのは、自分はなぜその条件を求めているのか?を考えることです。
絶対に譲れない条件は残す。
できれば欲しい条件は少し柔軟にする。
そしてプロフィールだけでは分からない部分は、実際に会って確かめる。
婚活で本当に探したいのは、「世間一般で普通と言われる人」ではなく、「自分と幸せな結婚生活を作れる人」ではないでしょうか。
「普通の人がいない」と感じたときこそ、一度条件を整理してみてください。
今まで対象外だと思っていた人の中に、実は自分に合う人がいるかもしれません。
