こんにちは!アスマリのいおりです。
本記事では、結婚相談所の婚活カウンセラーである筆者が、結婚相談所のからくりについて詳しく解説します。
結婚したいけれど、なかなか良い相手に出会えない…。そんなときに頼れるのが結婚相談所です。プロの仲介によって理想の相手を見つけやすくなる一方で、「料金が高い」「本当に出会えるの?」といった疑問や不安を抱く人も少なくありません。
「何かからくりがあるんでしょ?」と思っている人も多いですよね。
今回は、結婚相談所の裏事情を交えながら、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
結婚相談所のからくりとは?

結婚相談所にはいくつか「からくり」が存在します。気になる料金や会員数、成婚数などについて、からくりを解説します。
結婚相談所の仕組み
結婚相談所には、仲人型とデータマッチング型の2つのタイプがあります。それぞれに特徴が異なり、自分に合った方を選ぶことが大切です。
仲人型とは、担当カウンセラーによる手厚いサポートを受けられる結婚相談所を指します。カウンセラーとマンツーマンで婚活を進められるため、自分で婚活を進めることに不安がある人でも安心です。
データマッチング型とは、登録した会員情報をもとに相手を探す結婚相談所を指します。相手を探す際には、自分で探すだけでなくAIによる紹介を受けられるところもあります。カウンセラーによるサポートがない分、自分で婚活を進めていく必要がありますが、マイペースで進められるのは大きなメリットですね。
データマッチング型はマッチングアプリと似ているシステムですが、独身証明書の提出が必要となるため安心感に違いがあります。
かかる費用としては、データマッチング型のほうがお手頃なので、費用を抑えたい人はデータマッチング型のほうがよいかもしれません。
手厚いサポートを受けたい人は仲人型、費用を抑えながらマイペースで婚活したい人はデータマッチング型を選ぶのがおすすめですよ。
成婚の定義
実は、成婚の定義は結婚相談所ごとで異なります。IBJのルールでは、「婚約または婚約と同等の成果を得たり、結婚したりして結婚相談所を退会すること」とされています。
しかし他の結婚相談所では、「結婚を視野に真剣交際をすると決意したとき」「結婚の意思を固めて婚活を終了」「婚約・結婚のために退会届を提出」とされており、意味合いに違いがありますよね。
特に、真剣交際を決意したときとIBJの婚約や結婚で退会することでは大きな違いがあります。
このように成婚の定義は結婚相談所ごとで異なるため、成婚数にも違いが出ることは当然です。
成婚率
「成婚率NO.1!」と掲載している結婚相談所を見たことはありませんか。成婚率NO.1があまりにも多く、本当はどこが成婚率NO.1なの?と疑問に思う人もいますよね。
成婚率の計算方法は、結婚相談所ごとで異なります。
経済産業省では「成婚者数÷会員数」で算出しています。経済産業省と同様な方法で算出結婚相談所もあるものの、「成婚退会者数÷入会者数」で算出しているところもあり、さまざまです。
アスマリでは、「全退会者÷成婚退会者」で算出しています。「全退会者÷成婚退会者」で算出している結婚相談所が多いですよ。
経済産業省の算出方法だと、会員数が少ないほど成婚率は上がります。アスマリの算出方法であれば、成婚退会者数を元に算出されているため、よりリアルな成婚率が分かりますよ。
会員数
会員数が〇万人など、個人の結婚相談所でも驚くほど多い会員数を謳っているところがありますよね。実は、その会員数はその結婚相談所だけの会員数とは限りません。
結婚相談所が加盟している連盟全体の会員数を指していることが多く、その結婚相談所だけの会員数ではないのです。
しかし連盟内の他の結婚相談所の会員を紹介してもらうことはできるため、連盟全体の会員数を知ることに意味はあります。
料金
入会金や月会費、成婚料など結婚相談所を利用するにはさまざまな費用がかかります。何十万円もの費用が必要となるため「ぼったくり?」と思われることも。
結婚相談所を運営するには、維持費がかかります。人件費や家賃もかかるでしょう。さらに、連盟に加入する加盟金などがかかるため、料金がぼったくりとは一概にいえません。
また、「相談料無料」「成婚料無料」など無料と宣伝する結婚相談所がありますよね。本当に無料は本当にお得なのかと疑問に思う人は多いものです。
無料相談は、本当に無料で相談でき、自分の不安を聞いてもらえます。しつこい勧誘などはなく、自分に必要と感じられれば契約するという流れです。
データマッチング型は成婚料が無料であることを打ち出していることがありますが、その分月会費は高いなど、デメリットも。
「3ヶ月で成婚!」の裏
「3ヶ月で成婚!」と書いてあると「そんなに早く結婚できるんだ!」と思ってしまいますよね。実はこれには、「3ヶ月ルール」が大きく関係しています。
結婚相談所には3ヶ月ルールが存在します。3ヶ月ルールとは、お見合いから3ヶ月以内を目標に成婚をするか決めることです。最長で6ヶ月まで伸ばせますが、これはあくまでも目安。実際には、このルールに強く縛られることなく婚活を進められます。
しかしこのルールがあるために、「3ヶ月で成婚!」を打ち出している結婚相談所があることも事実です。
結婚相談所のメリット・デメリット

結婚相談所のからくりを知ってしまうと、なんだか結婚相談所を利用するのはよくないのかな…と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
結婚相談所にはデメリットだけでなく、メリットも存在します。それぞれを知った上で、利用を検討してみてくださいね。
メリット
・出会いの質の高さ
・プロのアドバイスが受けられる
・効率よく婚活を進められる
結婚相談所の最大の魅力は出会いの質の高さです。身分証明や独身証明の提出が必須なため、経歴や収入が明確な信頼できる相手と出会えます。また、マッチングアプリのように手軽に登録できるわけではないため、結婚への意識が高い人が集まるのも特徴です。
さらに、結婚相談所では、年齢や職業、趣味などを考慮したデータマッチングが行われるため、普段の生活では出会えないタイプの人とも知り合えます。加えて、プロのカウンセラーが付き、プロフィールの作成やデートのアドバイス、交際中のフォローまでサポートしてくれるため、アドバイスを受けながら婚活を進められるのも大きなメリットです。
また、結婚相談所は成婚までのステップが明確で、お見合いから交際、結婚までの流れがスムーズです。無駄な時間をかけずに効率よく婚活ができるため、短期間で結婚を目指したい人にぴったりですよ。
デメリット
・費用がかかる
・必ず結婚できるとは限らない
結婚相談所の大きなデメリットは費用がかかることです。入会金や月会費、お見合い料、成婚料などが発生し、年間で数十万円になることもあります。そのため、コストを負担できるか慎重に考える必要があります。
また、必ず結婚できるとは限らないのも注意が必要です。結婚相談所に登録しても、自分の希望に合う相手と出会えなかったり、交際がうまくいかなかったりすることもあります。費用や時間をかけても成果が出ない可能性がある点は理解しておきましょう。
結婚相談所を利用する際の注意点

結婚相談所を利用する際には、以下の点に注意すると、満足度の高い婚活を進められますよ。
成婚率ばかりにとらわれないようにする
結婚相談所を選ぶ際、「成婚率◯%」という数字にとらわれすぎないことが大切です。成婚率は相談所ごとに定義が異なります。基準がバラバラであるため、高い成婚率をうたっているからといって、必ずしも結婚しやすいとは限りません。
また、成婚率が高い相談所でも、相性の合う相手が多いかどうかは別問題です。重要なのは、自分の理想や価値観に合った出会いを求められるかどうかですね。
よく比較して自分に合った結婚相談所を選ぶ
結婚相談所にはさまざまなタイプがあり、システム・サポート・会員数・費用・カウンセラーとの相性などを比較した上で、自分に合った相談所を選ぶことが大切です。
成婚数や無料、成婚率など気になる数字が目に入るかもしれませんが、自分に合うかどうかが重要なところ。
仲人型・データマッチング型といったシステムやサポートの手厚さなどを比較して、婚活をどのように進めていくかを考える必要があります。
さらに、カウンセラーとの相性は話してみなければわかりません。無料相談へ行ってみて、話しやすさを感じられたなら、相性はよいということかもしれませんね。
自分に合った結婚相談所を選んで婚活を進めよう

結婚相談所にはメリットだけでなく、デメリットがあり、それをネガティブなからくりと捉えられることがあります。
しかし結婚相談所は、結婚を真剣に考える人にとっては効率的な出会いの場です。自分で婚活をしているけれど、思ったような結果を得られない…という人は結婚相談所を利用することで満足度の高い婚活を進めやすくなります。
ただし、選び方を間違えると満足のいく結果を得られないこともあります。成婚率だけにとらわれず、システム・サポート体制・会員数・費用・カウンセラーとの相性などをしっかり比較し、自分に合った相談所を選ぶことが大切です。