こんにちは!アスマリのいおりです。
本記事では、結婚相談所の婚活カウンセラーである筆者が真剣交際の破局について詳しく解説します。
真剣交際まで進むと、「ここまで来たら結婚できるはず」と期待する人が多いですが、実は真剣交際から破局してしまうケースも少なくありません。真剣交際に進んでも3割~4割が破局するといわれています。
では、なぜ真剣交際で破局してしまうのでしょうか。この記事では、破局の理由から破局しないための工夫まで解説します。これから真剣交際に進もうと考えている人、真剣交際中の人はぜひ参考にしてください。
真剣交際が破局する理由

真剣交際に進めたのに「なぜかうまくいかない」という声は珍しくありません。
順調に見えていても、実際には結婚に向けた大きな壁が立ちはだかることがあります。ここでは、多くの人が直面しやすい破局の理由を見ていきましょう。
条件が合わなかった
婚活では、年収・学歴・職業・住む場所・家族関係など、さまざまな条件を意識するものです。仮交際までは「いい人だな」と思えても、真剣交際に進むと結婚生活を具体的に考えるようになり、条件のすれ違いが浮き彫りになります。
例えば「転勤が多い仕事で相手の希望する地域に住めない」「子どもを望む・望まないの違いがある」「親との同居を考えている」など。条件面でどうしても折り合えないことがわかり、破局に至るケースは多いです。
価値観の違いに気づいた
仮交際のときはお互いに気を遣って過ごすため、大きな価値観の違いに気づかないこともありますよね。
しかし、真剣交際に進んで距離が近くなるとお金の使い方・休日の過ごし方・家事分担など生活に直結する価値観が明らかになってきます。
特に結婚観をしっかり話さないまま真剣交際に進むと、「結婚後のイメージが違った」と気づきやすくなります。仮交際の間に結婚観について話をすることが大切ですね。
気持ちがないことに気づいた
「条件が良いから」「婚活の流れで」真剣交際に進んでしまう人もいます。しかし交際を重ねるうちに「やっぱりときめかない」「一緒にいて楽しくない」と感じてしまうケースも。
交際を続けるうちに気持ちが盛り上がるだろうと思っていたのに、好きになれず、成婚することが怖くなってしまう人もいます。
結婚は長い人生を共にするもの。気持ちが伴わないと、先に進めなくなってしまいますよね。
相手の本当の姿が垣間見えてしまった
真剣交際になってから、相手の態度が変わることもあります。
仮交際のときは積極的にデートしてくれたのに、真剣交際になった途端に連絡が減ったり、デートに消極的になったり。釣った魚にエサをやらないタイプなのかもしれません。
「本当は結婚に前向きではなかったのかも」と不安になり、結果として破局に至るケースもあります。
周りから反対された
親や友人など、身近な人の反対によって破局するケースもあります。
特に、「相手の条件が合わない」「性格的に合わないのでは」と親から反対され、二人だけで結婚を進められなくなることも。
また、自分の親が結婚に反対していると、気持ちが揺らいでしまうことも少なくありません。
真剣交際を破局させないために必要なこと

では、実際にどうすれば避けられるのでしょうか。仕方がない事情もありますが、真剣交際を破局させないためにできることもあります。
ここからは、真剣交際を円滑に進めるための具体的なポイントを紹介します。
条件を決めすぎない
婚活をしていると「理想の結婚相手像」を具体的に思い描く人は多いですよね。しかし、年齢・年収・住む場所・学歴など細かく条件を決めすぎてしまうと、どんな人と出会っても理想とは違うと思ってしまいます。
条件で人を選んでいると、自分の考える完璧な人に出会えず、せっかく真剣交際に進んでも「ここが合わないからダメ」と減点方式で相手を見てしまいがちです。
条件にとらわれすぎず「この人となら工夫してやっていけるか」を考える柔軟さを持つ必要があります。
絶対に外せない条件を伝える
条件を決めすぎないことが大切とはいえ、「どうしても譲れない条件」はあります。
たとえば、子どもが欲しいかどうか・共働きにするか専業にするか・親との同居を考えているかなど、後から知ると大きな溝になるものです。真剣交際の段階でこうした条件を伝えることで、結婚後の大きなトラブルを防げます。
お互いに譲れない部分と歩み寄れる部分を整理できれば、二人にとって現実的な結婚生活のイメージが描けますよ。
相手とよく話し合う
真剣交際は恋愛感情を深めるだけでなく、結婚生活を現実的にイメージする段階でもあります。そのためには、住む場所や子どもを望むかどうか、親との関わり方など、結婚に直結する具体的な話題を避けずに話し合うことが大切です。
これらは触れにくいテーマに感じるかもしれませんが、真剣交際のうちに確認しておくことで真剣交際の破局を避けることにつながります。
逆に「まだ早い」と遠慮して話さないまま交際を続けると、後になって大きな溝となり、破局の原因につながりかねません。
話し合うときには、自分の意見を押し付けるのではなく「私はこう思っているけれど、あなたはどう?」と相手の考えを尊重する姿勢が重要です。
愛情表現を忘れない
真剣交際になると「もう安心」と思ってしまい、つい気持ちを伝えなくなる人もいます。しかし、結婚に向けて関係を深めるこの時期こそ、日常的な愛情表現が欠かせません。
「ありがとう」「会えて嬉しい」「大事に思っている」など、ちょっとした言葉や態度が大切です。また、誕生日や記念日を大切にしたり、体調を気遣ったりするのも愛情表現の一つですよね。
愛されている実感を持てることで、結婚に向けた気持ちも強まります。
カウンセラーに相談する
真剣交際中に迷いや不安が出てきたとき、自分たちだけで解決できないこともあります。そんなときは結婚相談所のカウンセラーに相談するのがおすすめです。第三者に話すことで気持ちを整理でき、客観的なアドバイスを受けられます。
「相手にどう伝えたらいいかわからない」「価値観の違いに悩んでいる」といった状況でも、カウンセラーの視点を借りれば突破口が見えることがあります。一人で抱え込まず、プロの意見を求めてみましょう。
真剣交際が破局する予兆とは?

破局は突然訪れるように感じますが、実はその前に小さなサインが出ていることが多いです。
相手の態度ややりとりの変化を見逃さないことが大切です。ここでは、よくある破局の予兆を挙げていきます。
デートしても楽しくなさそう
真剣交際に入った当初は、お互いに会うこと自体が嬉しく、デートの時間があっという間に過ぎていきます。ところが、次第にデート中の会話が盛り上がらなくなるなどの変化を感じるなら、気持ちがさめてきているのかもしれません。
さらに、デートの回数自体が減ったり、こちらから誘っても「忙しいから」と断られたりすることが増えるのも危険信号です。もちろん一時的に仕事が忙しい場合もありますが、長期的に続くようなら、相手の気持ちが結婚に向かっていない可能性があります。
LINEが減った
以前は毎日やりとりが続いていたのに、返信が遅くなったり、短文でそっけなくなったりするのは、心の距離が広がっているサインかもしれません。
連絡が極端に減るのは「もう相手に深く関わるつもりがない」あるいは「気持ちを整理している」段階に入っていることもあります。
結婚についての話を避けられる
真剣交際では、将来の住まいや仕事、親への挨拶など、結婚に向けた具体的な話が出てくるのが自然です。
ところが、こちらが切り出しても「その話はまた今度にしよう」と話題をそらされたり、「結婚のことはまだ考えられない」と言われたりする場合、結婚への意思が薄れている可能性があります。
結婚について話すのは勇気がいりますが、避けられることが続くなら、相手はまだそこまで考えられない状態あるいは結婚自体に迷いがある状態かもしれません。
真剣交際が破局した後にするべきこととは?

どんなに努力しても、残念ながら破局を迎えてしまうこともあります。しかし、それで婚活が終わるわけではありません。ここでは、破局後に前を向いて進むための行動を紹介します。
破局を受け入れて前に進む
まずは「破局を受け入れる」ことが第一歩です。真剣交際が終わった直後は、どうしても後悔の気持ちでいっぱいになってしまうなど、重い気持ちになってしまいます。
しかし、交際は二人の関係性によって成り立つものであり、自分一人に原因があるわけではありません。
感情を無理に抑え込むのではなく、今の気持ちを受け入れて、整理しましょう。破局を受け入れ、前向きに捉えられるようになってから、次の出会いに向かいましょう。
婚活を進める
破局のショックが落ち着いたら、婚活をやめずに続けることが大切です。新しい相手を探しているうちに、気持ちも前向きになります。
破局したときはその相手しか見えていないかもしれませんが、他にもよい相手がいる可能性はあります。新たな気持ちで婚活を進めてみましょう。
目標を立てる
破局を経て改めて婚活を進めるときには、漠然と行動するのではなく、目標を立てることが重要です。たとえば半年以内に真剣交際に進むなど、具体的な目標を持つと自分の行動に軸ができます。
また、目標は大きなものだけでなく、週に1人は新しい人と会ってみるなど、小さな行動目標に落とし込むと実践しやすくなります。小さな積み重ねが自信につながりますよ。
真剣交際には柔軟な考え・相手との話し合いが大切

真剣交際は結婚への大きなステップですが、必ずしも結婚に直結するとは限りません。破局を避けるためには、条件に縛られすぎない柔軟な考えと相手としっかり話し合う姿勢が大切です。
破局は辛い経験ですが、そこで学んだことは必ず次の出会いに生きてきます。結婚を本気で考えるからこそ、焦らず丁寧に相手と向き合っていきましょう。