こんにちは!アスマリのいおりです。
本記事では、結婚相談所の婚活カウンセラーである筆者が「結婚相談所で年収を偽る人」について解説します。
婚活において「相手の年収」は気になるポイントのひとつです。特に結婚相談所では、プロフィールに記載された年収が信頼できるのか不安に思う人も多いのではないでしょうか。
今回は、結婚相談所で年収を偽ることは可能なのか、また相手の年収を確認する方法について詳しく解説します。

結婚相談所で年収を偽ることは可能?

婚活を進めるうえで年収は重要な情報ですが、「本当にこの年収は正しいの?」「年収を偽って登録している人はいないの?」と不安に思う人も少なくありません。
ここでは、結婚相談所で年収を偽ることができるのか、実際の仕組みや例外について詳しく見ていきましょう。
基本的にはできない
まず結論から言うと、結婚相談所で年収を偽ることは基本的にできません。
多くの結婚相談所では、会員のプロフィール情報を正確に把握するために、源泉徴収票や所得証明書(課税証明書)などを提出するルールが設けられています。
提出された証明書を確認してから年収情報を登録するため、虚偽の数字を申告しても、すぐにバレてしまう仕組みです。
そのため、マッチングアプリのように自己申告制の場と比べると、年収を偽られるリスクは低いといえます。
必要書類や入会審査があまりない婚活サービスもある
ただし、すべての婚活サービスが厳格な審査を行っているわけではありません。中には、入会時の審査や書類提出が緩い婚活サービスも存在します。
そのような婚活サービスでは、「自己申告のみ」で年収を登録できるケースもあり、その場合、実際より高い数字を申告してしまう人が出てくる可能性も。
信頼性を重視するなら、IBJなどの公的証明書の提出を義務付けている連盟に加盟している結婚相談所を選ぶのが安心です。
女性は年収証明書が必須ではない
男性とは異なり、女性の場合は年収証明書の提出が必須ではありません。年収を表示させたい場合は、女性でも年収を証明できる書類が必要となります。
そのため、女性の年収が事実と異なる可能性は低いといえます。
婚活で年収を偽る人のホンネとは?

結婚相談所では基本的に年収の虚偽申告は難しいものの、マッチングアプリや婚活パーティーなど、自由度の高い婚活手段では年収を偽る人が実際に存在します。
では、なぜ人はわざわざ年収を偽るのでしょうか。ここでは、婚活で年収を偽る人の本音を詳しく見ていきましょう。
年収の高さで女性の気を引きたい
よくある理由は、高収入の方がモテるという意識です。
婚活市場では、年収の高い男性が人気を集めやすく、条件検索でも年収がフィルターとして使われることがあります。そのため、「少しでも多くの女性とマッチングしたい」「最初の印象を良くしたい」と思うあまり、つい年収を高めに申告してしまう人がいるのです。
また、自分の年収では選ばれないかもしれないという不安から年収を高く申告してしまうことも。
しかし、会って話すうちに仕事や生活レベルに違和感が出やすく、結果的に信頼を失うことになります。
年収がコンプレックス
次によくあるのが、自分の年収に対するコンプレックスです。
同世代の平均より低かったり、転職活動中だったりすると、引け目を感じてしまう人もいます。特に婚活では、年収を重視する女性も多く、そうしたプレッシャーからつい見栄を張ってしまうことがあります。
年収に増減があっただけ
年収を高く申告してしまう人は、必ずしも悪意があるとは限りません。
たとえば、転職や独立、ボーナス制度の変更などで、年収が一時的に変動しているタイミングもあります。
この場合、「昨年の年収をそのまま書いている」「少し前の情報を更新していない」といった単純な理由で、結果的に実際と異なっているケースもあるのです。
つまり、すべての「年収の違い」が嘘とは限らず、状況の変化による誤差もあることを理解しておく必要があります。
低めに偽るケースもある
意外かもしれませんが、わざと年収を低く申告する人もいます。
「お金目当ての人に近づかれたくない」「自分の人柄を見てほしい」といった理由から、実際より控えめに書くのです。
こうした人は、相手の価値観や金銭感覚を確かめたいという慎重なタイプが多い傾向があります。
年収を高く偽っていないにしても、虚偽であることは同じです。虚偽によって、相手との関係が悪くなってしまう可能性もあることを理解しなければなりません。
結婚相談所で相手の年収を確かめる方法

結婚相談所では、基本的に年収証明書の提出が義務付けられているため、年収を疑う必要はありません。しかし、他の婚活サービスを利用していると、年収に虚偽がないか不安になってしまうこともあるでしょう。
ここでは、相手との会話や態度から、無理なく年収や生活レベルを確かめるためのポイントを紹介します。
職業について質問する
相手の年収を知るうえで大切なのは、職業や仕事内容を具体的に聞くことです。「どんな仕事をしているのか」「どんな業界で働いているのか」を自然な会話の中で尋ねると、だいたいの年収相場をイメージできます。
たとえば、同じ「会社員」でも、勤務先が上場企業か中小企業か、職種が営業職か専門職かによっても大きく年収は異なりますよね。
また、職場が分かれば、年収を調べることも可能です。役職などによって年収は異なるため、正確な年収を調べることは難しいかもしれませんが、だいたいの額は想像できるはず。
ライフスタイルについて質問する
次に注目したいのが、普段のライフスタイルです。
休みの日の過ごし方、趣味、旅行の頻度、外食のスタイルなどを聞いてみると、相手のお金の使い方や生活レベルが見えてきます。
例えば、頻繁に海外旅行をしていたり、高級レストランでの食事が多かったりする場合は、収入が多いことが予想できます。
ただし、「お金を使う=高収入」とは限らないので、浪費傾向や見栄との違いを見極めることが大切です。
話に矛盾がないかチェックする
会話を重ねるうちに、仕事や生活に関する発言に矛盾がないかを確認することもポイントです。
たとえば、「年収1,000万円」と言っているのに、「休日はずっと家でテレビを見ている」「遊びにいくお金がない」など、生活実態と合わない点があれば注意が必要です。
また、仕事内容の説明があいまいだったり、職場の話をはぐらかしたりする場合も、何かを隠している可能性があります。
違和感を覚えたときは冷静に観察し、焦って信じすぎないことが重要です。
金銭感覚をチェックする
金銭感覚が自分と合うかどうかも重要な判断材料です。デートの際の支払い方や、プレゼントの選び方、お金の使い方に無理がないかを見てみましょう。
たとえば、毎回高級レストランに誘ってくれるけれど、後でお金に困っている様子があるなら、見栄を張っている可能性もあります。
年収も相手を見極めるうえで大切なポイントですが、それ以上に価値観の一致が欠かせません。年収がそれほど高くなかったとしても、同じような価値観を持っているなら、一緒に生活しやすくなります。
結婚相談所で相手が年収を偽っていたら、どうする?

結婚相談所では原則として年収の虚偽申告はできませんが、もしも結婚相談所で相手が年収を偽っていることが分かったら、カウンセラーへ相談しましょう。
そんなとき、感情的になって相手を問い詰めてしまうと関係が悪化してしまうこともあります。自分一人で判断せずに結婚相談所のカウンセラーへ相談すると、事実確認や相手への聞き取りを第三者の立場で公平に行ってくれます。
もし悪質な虚偽登録が確認された場合は、そのまま活動させるわけにはいきません。しかるべき対応が取られます。
さらに、交際を経て結婚した後に、相手が年収を偽っていたと分かった場合、事態はより深刻になります。場合によっては離婚の理由になることもあるのです。
詐欺として訴えることもできるため、まずは結婚相談所や専門の法律相談窓口に相談し、冷静に対応することが大切です。
年収で騙されないためには年収証明書の提出が必要な結婚相談所を利用するのがおすすめ

結婚相談所では基本的に年収を偽ることは難しいものの、婚活サービスによって年収確認の厳しさに差があるのも事実です。
婚活で年収トラブルに巻き込まれないためには、最初の段階で「どんな証明書が必要か」「どんな審査体制があるか」をしっかり確認しておくとよいでしょう。
安心して婚活を進めるためには、年収証明書の提出が必須の結婚相談所を選ぶことがおすすめです。職業や生活スタイルをよく見て、気になる点があればカウンセラーに相談しましょう。





