こんにちは!アスマリのいおりです。本記事では、結婚相談所の婚活カウンセラーである筆者が、婚活でよく言われる「自己肯定感が低い問題」について解説します。
SNSや婚活系の発信を見ていると、
「自己肯定感が低いから婚活がうまくいかない」
「まずは自分を好きにならないと結婚できない」
といった言葉をよく目にしますよね。
こうした情報を見ると、
「私ってやっぱりダメなのかな」
「自己肯定感を上げないと前に進めないのかな」と、不安になる方も多いと思います。
ただ、結婚相談所の現場で多くの会員さんを見てきた立場から言うと、この言葉は少し雑に使われすぎていると感じています。
そこで今回は、現場目線で見た「自己肯定感」と婚活の本当の関係を、できるだけ誤解のない形で整理してお伝えします。

そもそも「自己肯定感」とは何か?

まずは言葉の定義から整理します。
自己肯定感とは、
自分を無条件に好きでいられることでも、
常に自信満々でいられることでもありません。
心理的には、
できている自分も、できていない自分も含めて
「今の自分をそのまま認めている状態」
こうした意味合いで使われることが多い言葉です。
つまり、
不安がある=自己肯定感が低い
落ち込む=結婚に向いていない
という単純な話ではありません。
本当に自己肯定感が高い人は「高いと言わない」

なお、結婚相談所の現場では、ご自身のことを「自己肯定感は高いほうです!」と話される方にお会いすることはあります。
現場で見ていて、本当に自己肯定感が安定している人ほど、
- 自分をどう見ているか
- 自信があるかどうか
をわざわざ言語化しません。
理由はシンプルで、
- 説明する必要がない
- 証明しなくていい
- 揺れていないから意識していない
からです。
なので「私、自己肯定感高いんですよね」
と口に出す人は、高いというより少し低め「めっちゃ気にしている」可能性が高いというのが、かなり現場の実感です。
自己肯定感が高い人の方が成婚しやすいのは事実?

ここは正直にお話しします。
自己肯定感が高そうに見える人の方が、成婚が早いケースは確かに多いです。
この感覚自体は、結婚相談所の現場感として間違っていません。
ただし正確に言うと、成婚しやすいのは自己肯定感が「高い人」ではなく、「安定している人」です。
安定しているから焦らずできる。安定しているから相手に集中できるみたいなイメージですね。
成婚が早い人の共通点は「自己評価の扱い方」

さて成婚が早い方に共通しているのは、
自己肯定感の高さよりも、自己評価の扱い方です。
- お断りされた
- 返事が少し遅かった
- 仮交際が終了した
こうした出来事があったとき、
成婚が遠のく人は、
- 「全部自分が悪かった」と責めすぎる
- 「相性だから仕方ない」と切り捨てる
このどちらかに振り切れてしまいがちです。
一方で、成婚が早い人は違います。
同じようにお断りされたり、交際が終わったりしても、
出来事と自分の価値を一気に結びつけません。
まずは一度、
「今回は合わなかったのかもしれない」
と気持ちを落ち着かせます。
そのうえで、
- どこで噛み合わなかったのか
- 会話のテンポはどうだったか
- 温度の出し方は合っていたか
と、修正できそうな点だけを拾う。
全部自分のせいにもしないし、
「相性だから仕方ない」で思考停止もしない。
自分を守りながら、前向きに次に活かす。
この切り替えができる人ほど、
結果的に成婚までのスピードが早くなります。
自己肯定感が低い人が成婚しづらくなる本当の理由

自己肯定感が低いと言われがちな方が、
なぜ婚活でつまずきやすくなるのか。
それは、
自信がないからでも、魅力が足りないからでもありません。
現場で一番多いのは、
一つ一つの出来事と、自分の価値を強く結びつけてしまうことです。
お断りや交際終了が起きるたびに、
「やっぱり私に問題があるんだ」
「何か決定的にダメだったんだ」
と、頭の中で話が一気に飛んでしまう。
その結果、
- 傷つかないように
- 本当は期待しているのに、期待していないフリをするように
- 好意を出しすぎないように
と、無意識のうちに
距離を取る婚活に入ってしまいます。
自己肯定感が低い人ほど「期待する・期待される」で生きてきたことが多い

ここはとても大事なので、少し踏み込んで書きます。
自己肯定感が低いと言われがちな方ほど、
相手に期待していない人は、ほとんどいません。
むしろ、
- 相手はこうしてくれるはず
- これくらい察してくれるはず
- 私が頑張れば、応えてくれるはず
と、無意識のうちに相手に期待する癖がついている方が多いです。
その背景にあるのが、
これまでの人生で
「他人の期待に応えることで評価されてきた経験」です。
- 親の期待
- 先生の期待
- 上司の期待
- 周りからの「ちゃんとしてるね」
そうした期待に応えることで、
安心や居場所を作ってきた人ほど、
婚活の場でも
「相手も同じように応えてくれるはず」
と期待してしまう。
ただ同時に、
- 期待して傷つくのが怖い
- 期待している自分を認めたくない
という気持ちもある。
その結果、
- 本当は期待している
- でも期待していないフリをする
- 好意や本音を抑える
という、
距離が縮まらない動きになってしまうことがあります。
自分を下げているつもりが、距離を作ってしまうことも

自己肯定感が低いと言われる方ほど、
こんな言葉を使いがちです。
- 「私なんて全然です」
- 「どうせ私レベルなので…」
- 「大した人じゃないので」
謙遜のつもりで言っている方がほとんどですし、
性格が悪いわけでもありません。
ただ、婚活の場では、
この言葉が 別の形で伝わってしまう ことがあります。
会話全体が、
「評価する人」と「評価される人」
という構図になりやすく、
相手は無意識に気を使い続けることになります。
結果として、
「なんとなく疲れる」
「距離を感じる」
「一緒にいて気が抜けない」
という印象につながり、
ご縁が終わってしまうケースも少なくありません。
これは、自己肯定感が低いから嫌われた、という話ではなく、
自分を下げる表現や意識が、関係の距離を広げてしまったというだけのことです。
なぜ男性には「自己肯定感が低い人」が少なく見えるのか?

ここで、疑問があります。
「自己肯定感が低い人って女性に多くないですか?男性が自己肯定感という言葉を使わない」
結論から言うと、
男性に少ないのではなく、表れ方が違うだけです。
男性は感情ではなく「行動」に出やすい
男性は、自分の不安や自信のなさを、
感情の言葉で表現しにくい傾向があります。
その代わり、
- 条件
- 理屈
- 評価
- 正しさ
といった 外向きの形 で処理しやすい。
そのため、自己肯定感の低さが
- 理想が高い
- 条件に厳しい
- なかなか決められない
といった行動として現れやすくなります。
男性は「選ばれない=自己否定」になりにくい構造にいる
女性の場合、
お断りや交際終了が
「自分の魅力の否定」と結びつきやすい一方で、
男性は、
- まだ合う人に会えていない
- タイミングの問題
と、自分の価値とは切り離して処理しやすい傾向があります。
ただし、内側では停滞として出ていることも多い
男性の自己肯定感の低さは、
落ち込みではなく、
- 決断できない
- 温度が上がらない
- 交際が進まない
といった
婚活の停滞として表れることがあります。
自己肯定感が低い人ほど理想が高くなりやすい理由

結婚相談所の現場で見ていると、
自己肯定感が低いと言われがちな方ほど、
理想が高くなりやすい傾向があります。
これはワガママではありません。
- 高いスペックの相手なら安心できる
- 周りからも「いいね」と言ってもらえる
- 自分の選択に安心・自信が持てる
といった
外からの評価で心を安定させたい気持ちが背景にあります。
結果として自分の心は守られますが、
相手からは
- 条件で見られている
- 試されている
と感じられやすくなり、
距離を感じさせてしまうこともあります。
うまくいく人は「自分を守りつつ、ちゃんと振り返る」
現場で見ていて、
本当にうまくいく人は、このバランスが取れています。
まず一度、
「今回は合わなかったのかもしれない」
と感情を落ち着かせる。
そのうえで、
- 何がよくなかったんだろう
- 会話のテンポはどうだったかな
- 温度の出し方は合っていたかな
と、修正できそうな点だけを拾う。
- 全部自分のせいにしない
- でも、振り返りはちゃんとする
この
自分を守りながら改善する姿勢が、
結果的に成婚につながりやすくなります。
自己肯定感を「上げよう」としなくていい理由
婚活アドバイスでよくある
「自己肯定感を上げましょう」という言葉。
正直、婚活中に
急に自己肯定感を高めるのは現実的ではありません。
大切なのは、
自己肯定感を上げることではなく、
自己評価を毎回の結果で揺らしすぎないことです。
- うまくいかない日があってもいい
- 自信が下がる瞬間があってもいい
- それでも活動は続けていい
結婚相談所で結果が出るのは、
自信満々な人ではなく、
折れずに修正を続けた人です。
まとめ

自己肯定感が低いから、婚活がうまくいかない。
そんな単純な話ではありません。
多くの場合、
真面目さや他人の期待に応え続けてきた生き方のクセが、婚活の中で少しだけ不利に働いているだけです。
成婚しやすいのは、自己肯定感が高い人ではなく、
自己肯定感が安定していて、振り返りと修正が前向きにできる人。
自分を責めすぎず、でも改善する意思は素直にある。
この姿勢こそが、婚活を前に進める一番の近道です。
